体力次第で

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キャンプしたことはありますか ?

ここ1年行けてないという現実。いろいろと体の不調が続いたからだ。嫌いになったわけではない。自然の中に身を置き、余計なものを手放す時間——そういうイメージだ。確かにそういう側面はある。だが実際のところ、キャンプは思いのほか体力を使う営みだ。テントを張り、薪を割り、火を起こし、食事を作り、片付けをする。そのひとつひとつはさほど激しい動作ではないが、これが結構な消耗だ。荷物の運搬。体力次第という事だ。
医学的な観点からも、慢性的な体調不良や疲労感は、活動意欲を根本から削ぐことが知られている。これは怠惰や意志の弱さとは無関係だ。体が「今ではない」と信号を出しているのであり、その信号を無視して自然の中に飛び込んでも、回復どころか悪化を招く。「キャンプで英気を養う」というのは、ある程度の余力がある人間に許された選択肢なのかもしれない。

気分の低調と体調の不良は、しばしばセットで訪れる。気持ちが沈んでいるとき、人は外に出ようとしない。体が重いとき、腰は上がらない。この二つが重なると、たとえ好きなことであっても「やろう」という気力が湧いてこなかったのだそう
数年同じ問いかけを繰り返すこのキャプションのように、世間のキャンプブームは変わらず続いている。道具は洗練され、グランピングという選択肢も広まり、キャンプの敷居は下がったとも言われる。だがそれでも、体が思うように動かなければ話にならない。どんなに軽量なギアが揃っていても、作業に不自由が有れば意味をなさない。キャンプはなくなる訳ではない。いつでもできる。季節問わず天気等も警報時以外であれば可能だ。自然はこちらの事情に構わず、そこにある。急ぐ必要はないのだ。

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