歴史上の出来事を1つだけその場で目撃できるなら、何を見に行く?
元の姿はどんなものだったのか。という事だ。
今の阿蘇山ができるはるか前、約27万年前・14万年前・12万年前・9万年前の4回、超巨大噴火が起きたと考えられている。特に4回目。約9万年前の「阿蘇4噴火」では火砕流が火口から150キロ以上先まで到達したという。この噴火による火砕流の堆積物は海を隔てた島原や天草、遠くは山口県秋吉台でも確認されており、火山灰は北海道東部でも10cm以上の層として今も残っている。
九州全土を焼き尽くし、火山灰は日本列島の反対側まで届いたレベルの噴火だ。大量のマグマが放出された結果、地下に巨大な空洞ができ、そこが陥没してあの巨大カルデラが形成された。
その場で見てみたいのはこの瞬間だ。
陥没する直前の巨大な成層火山。山体そのものが「消えていく」陥没の瞬間——地面ごと数百メートル沈み込んでいく光景。カルデラ形成直後にできた巨大なカルデラ湖「古阿蘇湖」の誕生までみたい。
これはピラミッドの建築現場やナスカ地上絵の制作時などとは全く違う種類のイベントで、人類がいたら国ごと消し飛ぶレベルの破局噴火だ。地質学的タイムスケールで「山ひとつが丸ごと入れ替わる」瞬間を見てみたい。


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