幸せの正体

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日々幸せな気持ちになれる5つのことは何ですか ?

またか。しばらく考えてみたが、どうにも答えが出てこない。いや、正確には出てこないのではなく、そもそも分けられないのだ。
朝、いつも通りに目が覚める。夜、いつものように眠りにつく。ただそれだけのことが、気がつけば僕の幸せの全体を成している。特別なことは何もない。それが答えだ。
時の経つのが年々早く感じられる、という話をよく聞く。僕もそれを実感している。だがこれは気のせいでも、老いのせいでも、単なる感覚の鈍化でもない。ちゃんと理屈がある。
一日という時間を、自分がこれまで生きてきた日数で割ってみると分かる。今日という一日が分子で、自分の生きた総日数が分母だ。二十歳のころと六十歳のころとでは、分母がまるで違う。当然、一日の「重さ」は軽くなる。時間が短く感じられるのは、この比率が小さくなるからだ。嘆くことではない。長く生きた証である。
話を戻そう。
平々凡々。どこか退屈そうに聞こえるかもしれないが、僕にはそうではない。変わらない朝があり、変わらない夜がある。それが続いていること自体が、すでに十分なことだと思っている。
幸せを五つに分けて並べることは、僕にとってはナンセンスだ。分けた途端に、何か大切なものがこぼれ落ちてしまう気がする。幸せとはそういうもので、数えようとした瞬間に、すり抜けていくものなのかもしれない。

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