過去にし難かった人生の局面について教えてください。
思いがけない曲がり角。去年新卒の頃の話をした。教職志望志だったが不採用。夢見た道は、あっけなく閉ざされた。失意の中で進路を見直し、学部卒ながら研究職への就職活動に踏み出した。未知の世界に飛び込む不安と、挑戦への高揚。あの時の決断が、私の社会人としての第一歩だった。長いサラリーマン生活の最後の難局を書いてみよう。
最後の会社組織とはやはり相容れなかった。初めての米国系企業だ。価値観の違い、理不尽な判断、そして最終的には黒字にもかかわらず、事業撤退という名のもとに人員整理が行われた。いわゆる「黒字解雇」だった。まぁ組織というものは、時に上辺だけを取り繕い、自社の利益だけを優先する。口では誠実さや信頼。実際には都合の良さが重視される現実。理不尽に晒され、不利益を被る。最後に体裁など考えず姑息な手段を取る。ご都合主義の正体を現す。そんな中一つの確信に至った。「もう、雇われ人には戻らない」と。
良いキッカケだった。起業の道を選んだ自らの価値観を信じ、自分の手で道を切り拓く覚悟を決めた。そして今、三年目を迎えている。これまでの経験のすべてが今の自分を形作っている。人生の難局は、時に人を試す。だが、それを越えた先には、確かな学びと成長があることを身をもって知った。芸術も良いもんだ。


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