愛されていると感じた肯定的な例を教えてください。
人が「愛されている」と感じるとき、実は本人がほとんど意識しないレベルで、相手の“ごく小さな所作や言動”を読み取っている。
これは心理学と脳科学の両方で説明できる。ミラーニューロンが相手の感情を“無意識に”読み取る。相手の表情や声のトーン、姿勢などを見た瞬間に、脳内のミラーニューロンが反応して「この人は自分に好意的かどうか」を直感的に判断する。これは0.5秒以下の無意識処理で、本人は気づかないまま「安心」「心地よさ」を感じる。扁桃体が“安全かどうか”を瞬時に評価する。扁桃体は危険察知のセンサーだ。が、逆に「安全な相手」も判断する。優しい目線、柔らかい声、穏やかな動きなどは扁桃体を落ち着かせ、「この人のそばは安心できる」という感覚を生む。オキシトシンが微細な接触や視線で分泌される。手渡しのときに指が少し触れる。近い距離で話す。目が合う時間が長いなど、こうした“微細な接触”でオキシトシンが分泌され、「この人といると落ち着く」という感覚が強まる。
心理学的に起きていることを見てみる。マイクロエクスプレッション(微表情)だ。相手が自分を見るときの一瞬の表情変化がある。例えば、目尻が少し下がる。口角がわずかに上がる。眉が柔らかくなるなど、こうした“100〜200ミリ秒の表情”を人は無意識に読み取る。また、ミニ・ビヘイビアと呼ばれる本人が意識しないレベルの小さな行動が積み重なると、強い愛情のシグナルとして認識される。歩く速度を自然に合わせてくれる。自分の話の細部を覚えている。自分が寒そうだと無意識に距離を詰める。飲み物を渡すときに手が触れないように気遣う(逆に触れる場合も)などだ。
パーソナルスペースの扱いもある。人は好意がある相手には自然と距離が近くなる。逆に、嫌いな相手には距離を取る。これは本人が意識していなくても、身体が勝手に反応する。また、ミラーリング(無意識の動作の同期)もだ。好意があると、姿勢、呼吸のリズム、まばたきのタイミング、足の向きなどが自然と相手と同期する。これは心理学で「ラポール(信頼関係)」のサインとされる。
人が「愛されている」と感じるのは、
相手の無意識の優しさや安心感のサインを、こちらの脳が勝手に拾ってそう感じている自分本位の幸せ感だな。


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