辞書と言いたいところだが。

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何度でも読み返せる本はどれですか ?

真っ先に思い浮かんだ。辞書はたしかに何度でも開いた。だが、はたしてあれを「本」と呼んでいいものか——そこが少し気になるところでもある。

これまで自分で買った本、子どものころの絵本、手ずから書いた本。いくつか思い返してみたが、どれもしっくりこない。「これだ」と胸を張って言えるものが、なかなか見つからないのだ。思えば今では、辞書代わりに使うのはもっぱらSNS、ネット、AIになってしまった。手元の本に載っているはずの引用元が思い出せないときも、まず聞くのはAIだ。手元にある本たちも、どんな本があったかまでは正確には覚えていない。

最近、美術関係の雑誌や記事には積極的に目を通すようにしている。終活をきっかけに新しく始めたことのひとつだ。終活を機に動き出したことは、思いのほか多い。それでもこの情報過多の世の中では、新しい知識が押し寄せてきすぎて、追いつくどころか持て余してしまうことさえある。

さて、こんな調子で過ごしていて、はたして「何度でも読み返せる一冊」というのは現れるのだろうか。

——そんなことをぼんやり考える、今日この頃だ。

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