運命や宿命を信じますか ?
去年は安易に信じると答えた。そもそも、運命と宿命って、何が違うのだろう?
宿命とは「避けられない定め」。生まれた場所、家族、時代、名前。自分の意思とは関係なく与えられた、変えようのないもの。始まりを選べない人生の出発点。そして、運命とは「選び取る定め」。出会い、選択、偶然の積み重ね。自らの意志と行動によって形を変えていくモノ。流れの先に広がる無数の可能性。川が岩にぶつかり、曲がりくねりながらも海を目指すように、運命は動き続ける。
このふたつは、対立するものではなく、むしろ補い合う存在なのかもしれない。宿命が人生の設計図なら、運命はその上に描かれる物語。変えられないものの上に、変えられるものを重ねていく事で人生には意味が生まれる。まるで絵画のようだ。しかし、人は時に努力しても報われず、偶然に救われる。理屈では説明できないことが、人生にはあまりにも多い。
だから僕は、こう思うようにしている。「運命も宿命も、ある。が、知る必要はない。人生はケセラセラ——なるようになる。」と。自分の選択を信じ、世の流れを信じる。水が流れに逆らわず、それでいて自らの形を変えていくように。雨が降れば潤う。水嵩は増す。日照りが続けば干上がる。たとえ水に意志があったって関係ない。僕もまた、与えられた宿命の中で、残り少なくなった自分の運命を紡ぐ。


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