去年の続きを話しておかなければ。

Published by

on

これまで最も意欲的に行った DIY プロジェクトについてお聞かせください。

意気揚々と窓の断熱DIYに取り組んだ。冷気を遮り、暖房効率を上げるべく、PP製の養生シートを使って窓を覆ったのだ。手軽で安価、施工も簡単。まさに庶民の味方。貼り終えたときの達成感と、その効果にひとり満足げであった。

だが、季節は巡り春が来て、夏が過ぎ、秋風が吹き始めた頃、異変は静かに忍び寄っていた。ふと触れた窓辺のシートが、パリッと音を立てて割れたのだ。まるで乾いた落ち葉のように。あれほど柔らかかった素材が、わずかな衝撃で砕け散る。まさか、と思ったが、そのまさかだった。

原因は太陽光、紫外線だ。日々降り注ぐ光が、PPの分子構造をじわじわと破壊していたのだ。DIYの敵は此処に居た。長い間樹脂に関わる業界にいたにも関わらず、まして技術屋がこんなうっかりをしでかすとは。

思い返せば、緩衝材のプチプチが劣化してボロボロになったことがあった。あの時の教訓を活かしていれば…。YouTubeで見かけたポリカーボネート製のプラ段を使った例は、やはり理にかなっていた。あれなら耐候性も段違い。もしこれが事業だったなら、当然のように耐候試験をしていただろう。だがDIYには試験もなければ、保証もない。ただ、経験と失敗が残った。これは「学び」だ。素材の選び方、環境の影響、そして自分の思い込みの危うさ。すべてが次の挑戦への糧となった。そして、去年の酷暑を思い出した。

コメントを残す