愛国者ですか ? あなたにとって愛国心とは ?
愛国心って、当たり前のように使われるけど、その言葉や概念がいつ、どうやって生まれたのだろう。ちょっと調べてみよう。
「愛国心(patriotism)」という概念は、古代から存在していた。が、今のような形で広まったのは近代国家の成立と深く関係している。古代ギリシャやローマでは、「祖国への忠誠」や「市民としての義務」といった考え方があって、これが愛国心の原型とされている。しかし、国という概念自体が今とは違っていて、血縁や部族、都市国家への忠誠が中心だった。
18世紀〜19世紀にかけて、フランス革命やアメリカ独立戦争などをきっかけに、「国民国家」という考え方が広まり、この頃から、「自分たちは同じ言語・文化・歴史を持つ一つの国民だ」という意識が強まり、「愛国心」もその中で重要な価値観として育っていった。
日本では、明治時代に西洋の概念として「patriotism」が紹介され、「愛国心」という言葉が使われるようになったよ。特に明治維新以降の国民国家形成の中で、教育勅語などを通じて「国を愛する心」が強調されるようになった。
そこで、英語だが、patriotismとnationalismと明確に区別されいる。それが日本語だと、どちらも「愛国心」や「国家意識」って訳されることが多い。その結果、ポジティブな意味で「自分の国を大切に思う」気持ちも、ネガティブな意味で「他国を見下すような排他的な考え」もどちらも「愛国心」として語られてしまうことがある。だから、議論がかみ合わなかったり、誤解が生まれたりすることもある。
最近では、日本語でも「ナショナリズム」というカタカナ語をそのまま使って、政治的・思想的な意味合いを強調することが増えてきた。たとえば、「健全な愛国心」= 自国を大切に思う気持ち(patriotism)、「過激なナショナリズム」= 排他的・攻撃的な国家主義(nationalism)などだ。言葉は、時代や文化によって意味が変わる。翻訳では伝えきれないニュアンスもある。
愛国心は自然に生まれた感情というよりも、歴史や政治の流れの中で形作られた概念のような気がする。もちろん、個人の中での愛国心のあり方は千差万別だ。それがどう育まれるかには、時代や社会の影響が大きいと言う事の様だな。


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