お気に入りの家風について書いてください。
平々凡々とした暮らしの空気感。派手さはないのに、じわっと心に残る温度がある暮らし。そんな家風。
抽象的に「穏やかな家風」と言うより、日常の小さな場面を浮かべてみよう。朝、誰かが台所で湯気の立つ味噌汁をよそっている。玄関に何気に揃えて置かれた靴。家族がそれぞれ静かに好きなことをしている。帰宅したときの「おかえり」の声のトーン。こういう“何気ない雰囲気。“ゆとり”も良いな。
言葉で説明しすぎず、少し曖昧なまま残す。それでも会話が成り立つとか。特別なことは何もないけれど、落ち着く。気づけば同じ事をといったような。空気感は、五感を通すと一気に伝わる。午後の柔らかい光。洗濯物の匂い。茶碗を重ねる小さな音。ホームベーカリーの唸る音。ファンヒーターのごぉぉぉという音などなど。リズムも大事だ。それもゆっくりとした。毎日同じ時間に聞こえる朝の散歩の会話。雨戸をひく音。エコキュートの「お風呂が沸きました」の音。季節ごとイベントごとに変わる食卓の色。
この無常なのだが“変わらない流れ”が、安心感につながる。「うちはこういう家だ」と言うのではない。行動や雰囲気から自然と伝わるようにする。家族が困っていたら、さりげなく手を差し伸べる。無理に会話をしなくても心地よい。物を大切に扱うなど、こうしたふるまいが描ければ良い。


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