最も思い出深いドライブを思い出してください。
心に残るドライブって、距離や豪華さよりも「その瞬間に何を感じたか」で決まる気がする。同じ道でも、誰と行くか、どんな気持ちで走るかでまったく別物になるから面白い。
風景が心に刺さる。朝焼け、海岸通り、雪が舞う静かな通りなど、景色が「今この瞬間だけ」の特別さをくれる。誰と一緒にいるか。相手との空気もある。何気ない会話が妙に楽しい。黙っていても心地良い。相手との関係性がそのまま思い出となる。音楽や匂い、その時の空気の温度。と言っても温度計の温度ではなく、雰囲気感だ。ラジオから流れた曲が妙に沁みた。車の窓を開けたとき流れ込む風の匂い。五感に刻まれたものは、あとから強烈に蘇る。迷い込んだ道が意外と絶景だったり、予定外の寄り道が楽しかったり、雨や雪に降られて笑うしかなかったとか、ハプニングほど後で語りたくなるモノだ。悩みを抱えて走った夜のこと。新しい挑戦の前に気持ちを整えたドライブ。別れのあとに走った帰り道。感情が強いほど、景色も含め記憶に焼きつく。
熱海で祝おうと計画した。移動はレンタカー。僕はほぼペーパードライバーだったので、運転は親父に任せた。それが良かったのか悪かったのか。事故った。タクシードライバーを生業にしてた父親だが、慣れないレンタカーにお祝いで調子が狂ったのだろう。大事には至らなかったが、気まずい夜のドライブ、還暦祝いとなった。その時の事故以外は、どんな旅行だったのか全く記憶に残っていない。


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