子供の頃に大切にしていたものについて聞かせてください。 それはどうなりましたか ?
家の事だ。子どもの頃に「無意識のうちに大切にしていたモノ」って、意外と大人になってから気づくものが多い。しかも、それが今どうなっているのかを考えると、ちょっと胸の奥がざわっとする。
それは安心できる場所だった。隅々まで記憶にハッキリと残っている。学校や友達ん家、遊んでいた場所、秘密基地など、今思い出そうとしてもぼんやりしている。部分的にはハッキリしているところもある。が、どっちがどっちのように、所属が混乱しているところは多々ある。それが、生家については内も外も絵で描ける。もちろん間取りもだ。家具、家電まで覚えている。そりゃ10年以上も住んでりゃそうだろう。別に覚えようとしていた訳でも無い。忘れようとした覚えもない。それでも記憶は明確だ。昭和初期の貧乏長屋だ。風呂も自分の部屋もない。庭はトタンの塀で囲われ、倉庫のような土間は父親がDIYでベニヤ板を張って物置に。中庭に池があったが、それはリフォームで板の間にした。その時手洗いもリフォームした。といってもポットン式にはかわらかったが。取り留めなくなりそうなので、これくらいで。
さてどうなったかだ。家主と地主が異なり、長い裁判の結果、家主が負け居住権でも住民が負け、最終的に悪徳地主Nが勝訴し立退となった。今は跡形もなくスーパーマーケットになっている。
大人になっても「安心できる場所」は家だ。子供の頃は長屋そのものが安心できる場所であった。これも時代だ。


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