最も心惹かれる歴史上の出来事は何ですか ?
街も心も滅茶苦茶になったところから、世界有数の大国になるまでに復活した日本人がいた事だ。小さな巨人だ。
僕は戦後生まれで、戦争を知らない。ただ当時の聞き及んだ背景は、太宰治『トカトントン』に共感するところが多い。ここで少し引用してみたいと思う。そんな中から復活したのだ。言葉にすると沢山こぼしてしまいそうなので。
語り手は、恋愛・文学・政治・宗教など、何かに熱中しようとするたびに「トカトントン」という金槌の音を幻聴する。この音は、熱意や感動を打ち消すノイズであり、同時に社会の復興音(建設音)でもある。つまり、「トカトントン」は個人の虚無と社会の再建が交錯する音響的記号として登場しているのだ。
敗戦後の倫理的空白と「生の不感症」
敗戦によって「死ぬべき理由」も「生きるべき理由」も失い宙吊り状態にありる。彼は「何をしても白々しい」と感じ、生の実感を喪失している。これは、戦後の多くの若者が抱えた「意味の喪失」と重なる。


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