遠方に行く際にはカバンに忍ばせている。香り袋とかいうものではない。香道はたしなんでいない。お寺お参り用の巾着袋を入れてある。
香水がわりにはならないくらいの香りだ。焼香も塗香もそれぞれ木製の小型専用ケースに入れてある。線香は持ち歩いてはいない。嵩張るのと折れるのが嫌なのが主な理由である。
きっかけは父の他界。きちんと弔うため仏教を勉強した。納得するまでした。法話も聞いた。講座、写経、坐禅にも行ったりもした。
ある法話で和尚さんが「香りは亡くなった人に届く」と。だから香を焚く。お香典もそうである。「これでお香をあげてください。」ということ。「これが弔うということだ。」と何か前が開けた感じがした。「お供えもそうか。」なるほどといった感じだった。清らかな香りは邪気を祓うにもいいだろう。だから「香」という字を使い「匂」「臭」は使わないのだろう。邪気は悪臭を放つイメージがある。
沈香。この香りが好きだ。100%ものは知らない。ブレンド品ばかりであるがこだわりはある。購入する際も必ず試しにを焚いてくれるところを選ぶ。そして煙たくなく甘い感じのまろやかで覆ってくれるような香りのものを選ぶ。白檀は消臭剤のイメージが強くて苦手だ。
先日も正月用に線香を買った。とても落ち着いた三が日を過ごせている。


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