何十年振りかに膨らませた。もちろん口でだ。
夕食後のゆっくりしている時に2階がガサガサしている。片付けかと思っていると何か落ちて来た。間も無く階段を降りてくる音がした。ドアが開くと同時に大量のキラキラ系の飾りがなだれ込んできた。そして山の神登場。
我が家のリビングの壁を飾ってくれるようだ。普段そんな素振りも見せることもなく、サプライズも好まないタイプかと思っていた。嬉しい意外だ。気合いの入った飾りだ。最後の仕上げとレイアウトを完成させるために降臨したという感じだった。
黙々と作業しているのを横目で見たり見なかったり。全く知らんぷりもできない。すると「風船膨らませて!」と。「いいよ。」と二つ返事で受けたものの膨らまない。「やばっ」と内心。
昔のことを思い出しゴムを「引っ張ったり」「伸ばしたり」としてみた。あまり効果があるように思わない。ここで真っ赤になって頑張るというのも避けたい。風船ひとつ膨らませられないなどとは自覚したくない。など思いながら一個できた。その途端10個くらいのノルマが課せられた。こんな調子じゃ翌日に響くかなど思いながら次にトライ。
喉が詰まる感じがする。そうか息が吐けていない。「歌と同じで喉を開かないと」と思ったら急に楽に膨らませるようになった。「なんとか面目を果たせた。」と心の中で呟いた。


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